王貞治氏に「一等景星勲章」を授与 「台日の誇り」と賴総統

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記念撮影(写真提供:総統府)

【台北訊】台湾の賴清德総統は2月26日、野球界の名将王貞治氏に「一等景星勲章」を授与し、同日、授与式を開いた。野球界における多大なる功績、さらに台日野球の発展と交流への貢献を称え「王氏は台湾と日本両国の誇り。間もなく開幕する世界棒球経典賽(WBC) において、台日両国がともに最高のパフォーマンスを発揮し、最良の成績を収めることへ期待する」と表した。

賴清德総統と王貞治氏(写真提供:総統府)

総統は授与式典の挨拶で「世界の本塁打王「OHさん」こと王貞治氏は誰もが知る野球界の英雄。その「一生懸命」「一球入魂」の精神、そして独創的な「一本足打法」により、通算868本塁打という世界記録を打ち立て、日本、台湾、そして世界中のファンを鼓舞してきた」と称賛した。さらに、王氏が日本野球の功績にとどまらず「台湾野球の発展のためにも尽力した。選手、監督、球団会長という立場を通じて、数十年にわたりその情熱は変わらなかった」と語った。また、王氏は1960年以降から再三台湾を訪れ選手を指導してきたこと、1990年には台湾プロ野球元年の開幕戦に立ち会い、その後も日台プロ野球の交流を積極的に推進してきたことにも触れた。さらに2023年には台北ドームで歴史的な始球式を務め、2026年のWBC開幕を前に再び台湾を訪れ「日本代表のみならず台湾代表にも声援を送っている」と紹介した。

一等景星勲章(写真提供:総統府)

「日本野球殿堂および台湾野球殿堂の双方に王氏の名が刻まれていることは、日台両国野球への多大な貢献を示すものである。昨年11月には日本の天皇陛下より「文化勲章」を授与され、本日は台湾人民を代表して「一等景星勲章」を授与することとなり、両国最高の栄誉が「世界の本塁打王」を照らしている。野球ファンとして憧れの存在に勲章を授与できることを大変光栄に思う」と述べた。

賴清德総統と王貞治氏(写真提供:総統府)

一方、WBCについて総統は、日本代表が台湾戦において、昨年ロサンゼルス・ドジャースのワールドシリーズ優勝に貢献した山本由伸投手を先発させる予定であることに触れ、台湾代表への敬意の表れであると感謝を示した。そして台湾代表も全力で挑み、素晴らしい試合になることを確信していると述べ、台湾と日本の両代表がともに最高の成果を収めるよう祝意を表した。

王貞治氏(写真提供:総統府)

式典で王貞治氏は「総統から勲章を受け取り大変感動し光栄に思うと語り、改めて野球を選んだ自らの決断が正しかったと確信した」と述べた。「幼少期から野球に親しみ、多くのかけがえのない友人と出会い、甲子園という舞台にも立つことができた。人生は野球一色のようでありながら、野球を通じてそれ以上の人生の成果を得て今日に至っている」と振り返った。

また、長年にわたり台湾野球の発展を見守ってきたとし「今年WBCに出場する台湾代表は歴代最強の布陣である」と高く評価した。「これまでのWBCでも常に台湾とともに米国での決戦の舞台へ進むことを願ってきたが、まだ実現していない。しかし今回は必ずや台湾は日本とともに米国へ進出する実力がある」と強調した。

(写真提供:総統府)

王氏は、日本代表も全力で戦い「日台両チームがそろって決勝へ進出することを願っている」と述べた。また総統の談話から野球への深い愛情を感じ「大変うれしく思った」とも。今後も台湾野球がさらに高いレベルへ発展し「日本と継続的に協力しながら、アジア野球をさらなる高みへと導いていくことを期待する」と締めくくった。

(写真提供:総統府)

なお、式典には、中華民国野球協会理事長の辜仲諒氏をはじめ、行政院長の卓榮泰氏、総統府秘書長の潘孟安氏、スポーツ部長の李洋氏らが出席した。